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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ⑦ [ヒッチハイク]

フェリーに乗り、
ようやく屋久島へたどり着いた僕たちを待っていたのは、
溢れんばかりの僕たちの興奮と対照的な
どんよりとした天気だった。


滞在時間が1日しかないということで、
白谷雲水峡コースを選んだ僕たちは、
バスに乗り、白谷雲水峡へと向かった。



登山口で荷物を預け、地図をもらうと、
僕らは2人はまるで小さな子供のようにはしゃぎながら、
「もののけの森」と呼ばれる場所を目指した。



僕たちは何百枚という写真を撮り、
キャッキャ、キャッキャ言いながら
どんどんと道を進むのだが、
地図と実際の距離があまり一致しない。


ここら辺に橋があるはずだ、と思っても距離感が合わないのだ。


しかし、そんなことは屋久島の大自然を目の前にした僕らには全く気にならず、
奥へ行くにつれ、より深まってくる自然に大興奮していた。



30分ぐらい歩いた頃だろうか。


ようやく写真で見た風景が見えてきた!


そう、「もののけの森」にたどり着いたのだ!!!



僕たちは後ろから追い抜いていく他の観光客も気にせずに、
そこで写真を撮りまくった。


30分ほど「もののけの森」を堪能し、
フェリーの出発時間が近づいていたため、
僕たちは帰り道を引き返し始めた。



そう、まさに一通りはしゃぎ終わって
冷静になった時だった。


「何かがおかしい…」
「もののけの森」から引き返す僕らに、
言い知れぬ不安が襲った。


帰路につき10分ほど歩き、
道の確認のため地図を広げた時、
ようやく、そのもやもやした気持ちの原因が分かった。


そう、僕たちが「もののけの森」だと思っていたあの場所と、 実際に書かれている「もののけの森」の場所が明らかに一致しないのだ!


思い返すと、確かにおかしな部分がたくさんあった。


「もののけの森」だと思って写真を撮りまくっていた場所を、
見向きもせずに通り過ぎていく観光客がたくさんいたこと、


地図に書かれているはずの橋がなかったこと、

先に行った集団が、全く引き返して来ないこと・・・


僕たちははしゃぎ過ぎていたあまり、 地図を読み間違えていたのだ!



何もない場所を写真で撮りまくり、
はしゃいでいる青年2人を見た他の観光客は
どのようなことを思ったのだろうか?



考えるだけでも恥ずかしい。



僕たちはフェリーの時間があるため、
再び本当の「もののけの森」に向かうことはできず、
無念の想いを抱えてバスで引き返した。



あまりにも恥ずかしいこの失敗は、
僕ら2人の間の秘密にすると誓ったのだった。


ちなみにお喋りなF君のせいで
話が一瞬で広まったのは、この二日後の話である。




続く。

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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ⑥ [ヒッチハイク]

これから屋久島へ行ってみよう! と考えている方もいると思うので、 ここでは屋久島について簡単に説明しようと思います。 屋久島に関しての知識は必要ねぇ! という方は次の話に進んでください(笑) 屋久島は鹿児島県にある島で、 面積は約500㎢と非常に広い島です。 島にはほとんど手つかずの自然が残っており、 ユネスコの世界遺産にも登録されています。 また島の中心には宮之浦岳といわれる九州地方で一番高い山もあります。 屋久島は、ジブリ作品の「もののけ姫」の舞台ともなった場所でもあり、 驚くことに野生の鹿や猿が普通にうろうろしています(笑) また屋久島は「365日中370日は雨が降る」 といわれるほど雨が降り、 雨具は絶対に必要になってきます。 ちなみに雨具を持ってこなかったF君は、 ゴミ袋に穴を開け、自作でカッパを作ってました(笑) 屋久島のコースには大きく分けて、    ・縄文杉コース(標高600~1300m)    ・白谷雲水峡 太鼓岩コース(標高600~1070m)    ・宮之浦岳(標高1936m) の3つのコースがあり、 中でも宮之浦岳は本格的な登山装備が必要になってきます。 僕たちは1日しか滞在できなかったので、 白谷雲水峡のコースだけしか行かなかったのですが、 宿舎や山小屋があるため、 日数をかけて全コースを回ることもできます。 僕もF君も基本的に軽装備なんですが、 雨具、登山靴、ヘッドライト、水筒 は最低限必要なものなので、 それだけは準備する必要があります! それでは次から話に戻ります! 続く。
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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ⑤ [ヒッチハイク]

最後のサービスエリアからフェリー乗り場までは、
なんとサービスエリアのお土産屋さんのおばちゃんに乗せてもらった。


「サービスエリアから20kmぐらいやったら4時間ぐらい歩いたら着くやろ!」
と思い、おばちゃんに道を聞いていると、
幸運なことに、「家がそっち方面だから」ということで乗せてくださったのだ。




出発から約24時間、僕たちは、ようやく鹿児島のフェリー乗り場にたどり着いた


フェリー乗り場に着いた頃にはもう23時を回っており、朝一番のフェリーに乗り屋久島に行くことにした。


その晩はフェリー乗り場のバス停で寝袋をひいて寝た。



ここで一つ問題が起きた…


そう、F君の足が臭すぎたのだ。

確かにほぼ24時間靴を履き続けたのだから臭くなるのは分かる。


しかし、その臭いは尋常でなく、あの分厚い寝袋を物ともせず漂ってくるのだ。

あまりの臭さにF君本人も耐えられなくなり、
再び水道を探し放浪。

結局眠りについたのは2時になった。




翌朝、日の出とともに目を覚ました僕たちは、
フェリーに乗り込み、念願の屋久島へと向かった。


(余談であるが、フェリー代は往復で16,000円
なかなかのお値段だった。

事前に予約して行けば、もっと安くで行けるので、 もし行かれるとしたら先に予約していくことをオススメします!)




続く。

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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ④ [ヒッチハイク]

正直に言おう、僕はめちゃくちゃシャイで、
初めての人と喋ることなんて考えただけでも手汗で水たまりができる。


「んじゃ、なんでヒッチハイクなんかしとねん!」と思う方もいるだろうが、
ヒッチハイクを始めた理由は、こんな自分を変えるためでもある。


ヒッチハイクをしていると、
「乗せてもらった代わりに、会話をして少しでも楽しんでもらおう」と思うし、
「乗せてよかったなと思ってもらいたい」と思うようになる。

乗せてもらって寝るなんてもってのほかだ!」とも思っている。
(たまに意識が飛んでいたことはあります。 すいません(笑)。)




さて、話は福岡から屋久島へ向かう道中に戻るが、
僕が思っていたより早く、車内においてひとりで会話をしなければいけないができるチャンスがやってきた。

そう、おしゃべりF君が車内で寝始めたのだ!



乗せてくださったのは、リハビリ師の方だったのだが、
話が続かない・・・

というより何を話したらいいのか分からない。


それまでF君がしていた話の内容を真似して喋るも、
30分もすればすべてのネタは尽きてしまった。


助けを求め隣のFを見るが、なんという幸せそうな寝顔だろう

おもっきりビンタしてやりたくなった。


その後、「トンネルってすごいですよね! こんな長い距離よく掘れますよね!!!」
という会話を5回ほどし、ようやく次のサービスエリアにたどり着いたのであった。
(←この時乗せてくださった方、本当にすいません・・・(T・T))





続く。

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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ③ [ヒッチハイク]

一時間ほど経った頃だろうか、
車が一台もないサービスエリアでひたすら立ち続ける僕たちの前に一台のバスが停まった。



ヒッチハイクにおいて、深夜のバスに乗れる可能性はかなり低い。

お金を払って乗る夜行バスがヒッチハイカ―を乗せることなんてまずない。
そんなことしては商売にならない(笑)



そのため、僕たちは早々からバスに乗ることなどあきらめていた。

バスから出てきたのは、何かのツアー帰りの一団のような方々で、
お世辞にもあまりきれいな格好とは言えないおじさんたちだった。


トイレ休憩で降りてきた彼らは、今時ヒッチハイクなんて珍しいと思ったのか、
声をかけてくれ、次第に話が弾んでいった。


すると、リーダー的なおじさんが、「お前ら寒いだろ? 一緒に乗ってけ!」
と言ってくださり、幸運にもバスに乗せてもらうことができた。
(ただし、車内では絶対にしゃべるな、という注意付き)



バスに乗った瞬間に思ったことは、乗せてもらって失礼だが「あれ? このバス異常に臭くね?」だった。

おそらくF君も思ったのだろう、目で何かを訴えてきていた。




しかし、彼らは九州の福岡まで行くこと、車内では寝られることと幸せな気持ちの方がはるかに大きく、
彼らに感謝しながら眠りについた。





目が覚めるとすでに外は明るくなっており、車内の様子もはっきりと分かった。


驚いたことに、彼らは何かのツアー帰りのおじさんたちではなかった。

夜中は暗くて分からなかったが、彼らは、いわゆるホームレスといわれる方々だった。


今までホームレスの方々と接する機会など全くなく、
こんなこと言っては本当に失礼だが、正直に言うと、臭くて怪しそうな人達だと思っていた。


しかし、夜が明けてから九州につくまで、色々なことを教えてもらったり、朝食を恵んでもらったりするうちに、
僕の中にあった偏見はすべて無くなった。


彼らは本当に仲間想いで、そのつながりはとても強い。

また、数に限りがある食料を僕たちにも分けてくれたりと、
とても優しい方々だった。


この時から思うようになったのだが、
彼らのように、僕たちが考えられないような辛い体験をしてきた人たちの方が、 「本当の優しさ」を持っているのではないだろうか。



彼らと過ごした時間は短かったが、かけがえのない経験ができた。


家を出発して一日も経っていないのに、普段の生活の三年分の経験ができたように感じた。



彼らとは九州の福岡で別れ、
古賀SAという九州でも大きなサービスエリアで寝袋をひき、
二人で7時間爆睡したのち、屋久島に向けて再び出発するのであった・・・



続く。

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初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ② [ヒッチハイク]

高速の入り口付近でウロウロすること2時間、
踊り疲れたF君がMONSTERを飲み、
再び力を取り戻した頃、ようやく高速に乗り岡山まで行く方に乗せてもらうことができた。



ここで友人F君のことを少し紹介しよう。
彼の話は今後たぶんよく出てくるが、簡単に言うと、行動力としゃべりが半端なくすごい奴である。

彼はとりあえず喋りまくる。

彼が口を閉じるのは、
眠っている時か極度の空腹で死にかけている時だけだと言っても過言ではない。


彼とは高校が一緒であり、
よく25キロ程離れた学校に5時間かけて歩いて行ったりしていた。

この道中、彼は休むことなく喋り続けるのだ。


普段はうるさいこの男が、ヒッチハイクでは頼もしいことこの上ない

岡山までの1~2時間など軽々と喋り続けるのだ。


彼のおかげで車内における会話のコツを学ぶことができたのであった。


その後も、岡山から広島へと順調に進むことができた。

あまりの順調さに、
「こんなんやったら屋久島なんかすぐ着くやんけ! 楽勝~楽勝~!」
とか言っていたからだろうか、
たどり着いたサービスエリアに車が一台もない。。。

調子に乗っていた僕たちにバチが当たった。


僕たちは、この車が一台もないサービスエリアで、
寒さと戦いながら、ひたすら立ち尽くすのであった。



続く。

初ヒッチハイク! 屋久島行っちゃいましょう! ① [ヒッチハイク]

これは僕が大学一回生の冬休みに初めてヒッチハイクをした話である。


寒さも深まるある冬の夜、僕は思った。。。



そうだ。 屋久島へ行こう。



なぜこのような考えに至ったか自分でも分からないが、
強いて言うならもののけ姫がめちゃくちゃ好きだからだ



さらに普通に行くのは、なんだかあまり面白くないと思い、
とりあえずヒッチハイクで行くことにした。





最初ということもあり、旅をしまくっている友人F君に同行を頼み、
彼からちょっとしたヒッチハイクのテクニックを伝授してもらいながら行くことにした。




僕たちは、三日間で神戸から1000㎞離れた屋久島にヒッチハイクで行き帰ってくるという、なんともハードな弾丸ツアーを計画し、ウキウキワクワクしながら出発の日に備えたのだった。



あ、屋久島へヒッチハイクで行く方、こんな弾丸ツアーにしたらダメですよ!!!
断言します! 屋久島を十分に堪能できません!!!



当日、晩の22時ぐらいに集合し、
家の前で、F君がバイト中にこっそり作った「ヒッチハイクしてます! 乗っけてください!!!!!」というプラカード持ち続けること約2時間。


仕事帰りだった方がとまってくださり、
近くの高速道路の近くまで乗せてもらうことができた。



この時の感動は今でも忘れられない。

ヒッチハイクでの出会いは本当に一期一会なのだなぁとしみじみ思いつつ、
なぜかプラカードを持ちながら踊り狂うF君を見つめるのであった。




続く。




はじめまして! [はじめまして]

はじめまして!
どうも、けんたろーとです。
年は二十歳で学生やってます。
趣味は、一人旅、サバイバル、バスケットボールです。


まぁ、とりあえず自己紹介はここまでにして、ブログについてやブログを始めたきっかけを書こかな、と思います…



このブログでは、僕の趣味である一人旅の想い出やサバイバル術について書いていきます( ´ ▽ ` )ノ



僕は10年以上ボーイスカウトをやっており、野外活動やサバイバルの知識が多少あります。


あ、ちなみにボーイスカウトというのは青年たちが制服を着ながらキャンプや募金などをしているあれです! 変な団体ではありません(笑)



また、一人旅が大好きで暇さえあれば、ヒッチハイクで日本中をまわったり、ママチャリであてのない旅をしています。



このブログを始めたきっかけは、今まで体験したことや学んだことを多くの人とシェアしたいと思ったからです!



僕も昔は、「一人旅は寂しいし、怖い目にあいそうやからやめとこかな」と思っていました。


しかし、旅好きの友人の話を聞くうちに、自分もしてみたいなぁと思うようになり、思い切って一人旅に出ました。



すると、誰かと一緒では見つけられなかった新しい発見がたくさんあり、今まで知らなかった新たな世界がそこにありました。


友人の話で僕が新たな世界を発見できたように、僕も少しでも多くの人に一人旅やサバイバルの良さを知ってもらいたくて、このブログを始めました!




まぁとりあえず暇な時間があったら気軽に読んでください( ´ ▽ ` )ノ

これからもよろしくお願いします!


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